イケメン侯爵様とお試し結婚!?


「アマルダ!!聞け!!ようやく、ようやくお前に結婚を申しこんでくれるありがたいとーってもありがたい者が現れたぞ!!!」

そんな気ままな生活も、この一言で崩れようとしていました。

アマルダの父、グランベール伯爵。
息もきれぎれ、汗をだらだらと垂らしながら、屋敷から走ってアマルダが畑仕事をしていた庭の一角へやってきました。

アマルダに結婚の申し込みがあったのが余程嬉しかったのでしょう。
アマルダは、というと今が旬の野菜、クレムの収穫中。それどころではありません。


「だから、お前に結婚を申し込んでくれる、へんじん・・・いや!すばらしい方が現れた!と言っているのっ!!」

「・・・お父様、変人って言ってるわよ。嫌よ、結婚なんてしないわよ。あ、このクレムいい形」

「何を言ってる!お前に求婚してくれる人など、この先もうないかもしれないんだぞ!ラストチャンスだぞ!アマルダ!!」

アマルダはよいしょ、と立ち上がります。
土にまみれ、顔も服も土にまみれドロドロです。
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