イケメン侯爵様とお試し結婚!?
その言葉にアマルダの体温が一気に高くなり、顔から火が出そうなほど恥ずかしくなります。

誰にも言われなかった言葉。
誰かに言って欲しかった言葉。

ーあなたに会えて、嬉しいー

「あっ、そっ、わっ」

何か感謝の言葉を、と思うアマルダでしたが、動揺し過ぎて言葉が出てきません。
ただただ、手をバタバタさせるだけの変な動きになってしまいました。
それを見て声を出して笑うヴァン様です。

「あはははは!なんですかその動き。これは斬新なダンスですね。やっぱり面白い人だ、あなたは」

別に面白くした訳じゃない!と思うのですが、上手く言葉が出せません。
その慌てぶりはまだ収まらない様子。

「ふふっ、では屋敷に帰って夕飯にしましょう。今日はこの野菜を焼いてもらいましょうね」
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