イケメン侯爵様とお試し結婚!?

真相

次の日、二人はエラルド公爵家へ向かいました。
馬車の中はがたんごとんと歯車の音だけが響き、二人はただ静かに外を眺めています。
アマルダの不安を少しでもなくそうと、ヴァン様はアマルダの手をしっかりと握っていたのでした。

がたん！と一際大きな音を立てた後、馬車が止まります。

どうやら着いたようです。
使用人が扉を開け、ヴァン様に手を引かれながら馬車を降ります。

屋敷を目の前にして、アマルダの表情が一層厳しくなりました。