俺の彼女が照れないんだけど。
「………由梨亜、帰ろっか。」
不意に、お姉ちゃんが呟いた。
「うん。私たち、邪魔みたいだね」
目の前には、豪華なディナーを食べながらイルミネーションを楽しむ藍の姿。そんな藍を見て、ヤツも嬉しそうに微笑んでいる。
あの表情はきっと藍だけにしか見せない。いや、あの表情だけじゃなくアイツが藍の事で嬉しそうにするのも、悲しそうにするのも、全部全部、"藍だけ"
それだけ藍の事が好きなんだよね?
「……じゃなきゃ、この日の為に深夜の12時までバイトするようなキャラじゃない、よね。」
「は?何言ってんの、あんた」
「お姉ちゃん!
藍は、アイツに任せようじゃないかっ」
今までとは180度変わった私の言葉に、お姉ちゃんは目を見張る。
でも、次の瞬間フッと笑みを浮かべて、
「さすが妹。同じこと考えるなんてね」
私の頭をくしゃっと撫でた。