俺の彼女が照れないんだけど。


「………由梨亜、帰ろっか。」



不意に、お姉ちゃんが呟いた。


「うん。私たち、邪魔みたいだね」


目の前には、豪華なディナーを食べながらイルミネーションを楽しむ藍の姿。そんな藍を見て、ヤツも嬉しそうに微笑んでいる。


あの表情はきっと藍だけにしか見せない。いや、あの表情だけじゃなくアイツが藍の事で嬉しそうにするのも、悲しそうにするのも、全部全部、"藍だけ"


それだけ藍の事が好きなんだよね?


「……じゃなきゃ、この日の為に深夜の12時までバイトするようなキャラじゃない、よね。」

「は?何言ってんの、あんた」

「お姉ちゃん!

藍は、アイツに任せようじゃないかっ」


今までとは180度変わった私の言葉に、お姉ちゃんは目を見張る。
でも、次の瞬間フッと笑みを浮かべて、


「さすが妹。同じこと考えるなんてね」


私の頭をくしゃっと撫でた。
< 61 / 82 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop