Love Place
「でも。本当に嫌な時は言うんだよ!?」
「わかってるって、ありがと」
朱里にそう言って、その話を終わらせた。
「朱里、今日あそこで食べない?」
「いいよ、あそこね。久しぶりだよね~」
「本当だね、全然行けてなかったもんね」
あそこ、とは。
私達が昔よく行っていたイタリアンのお店だ。
そこのイタリアンは本当に美味しくて、場所も結構隠れた場所にあるから知る人ぞ知る穴場なのだ。
そして、私たちは会社を出てお店に向かった。