Love Place
会社の近くのライトアップされた並木道を、
朱里と世間話をしながらお店に向かって歩いていた。
すると、
「莉茉、着いたよ」
「えっ、」
ここ?と、思わず朱里に尋ねると。
「う、うん。そうだけど?どうかした?」
あの……朱里さん。こんなところ、私には無理だよ。
思わずそう言いそうになった。
なんせ、今私達の目の前には、有名な高級バーがあるんだもの。
「……ごめん。私、そんなにお金持ってきてないんだけど……」