Love Place
私が少しキョトンとしていると。
「私だよ!覚えてない?奈緒だよ、大谷奈緒」
「っ、えーっ!奈緒なの!?」
「私は?美香だよ、佐々木美香!」
「美香っ!」
「まぁ、私たちも最初はわからなかったもんね~」
「そうだよね~、だって本格的に同窓会が始まったのって大人になってからでしょ?」
「うん、あの時はみんなほんとに誰か分からなかったもの。
莉茉なんて、今回が初めてでしょ?分からないのなんて当然だよ」
実は。
大人になってから、同窓会の招待状は何回か届いていた。
でもその日に、外せない予定が被ってしまっていたのだ。