イジワル同期とルームシェア!?
青海に手伝ってもらい荷物を部屋に入れると、シャワーを借りメイクを落として自前の布団に入った。

青海から借りた部屋はリビングに面した4.5畳のフローリング。
荷物と布団でいっぱいだけど、今の私には眠る場所があるだけありがたい。

半休をもらったとはいえ、明日も仕事だ。
早く眠っちゃおう。

……なんて思うときほど眠れないのだ。

私の脳裏にはこの3ヶ月の儚くも楽しかった恋の記憶が浮かんでは消え、かつ戻り……つまりは眠気が訪れる余地なし。

失恋の傷はまったくのグジュグジュ生乾き状態。
痛くて苦しくて眠りにすら逃げられない悲惨さ!哀れ古町文!


「こんなはずじゃなかったのになぁ……」


私は呟いて、こめかみにつたい流れた涙を拭った。




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