君に恋していいですか?
薫からのメールを受け取った志信は、喫煙室でタバコを吸いながら、小さくガッツポーズをした。

(よっしゃ!約束取り付けた!!どこに行こうかなぁ…。またゲームで勝負してみるか…。今日は何掛けよう?)

薫との時間に思いを馳せながら、志信はメールを返信する。


“わかりました。お待ちしてます、姫。”


タバコの煙を吐きながら、志信はゆるみそうになる口元を慌ててひきしめた。



仕事を終えて着替えを済ませた薫は、志信にメールを送ろうとスマホを取り出した。

(ん…?メール?)

未読だった志信からのメールを開くと、薫はまた“姫”と言う言葉に照れてうつむいた。

(もう…やめてって言ってるのにまた…。)


“着替え終わった。喫煙室にいる。
姫はやめてってば!!”


照れながらメールを送信して、薫は喫煙室に足を運んだ。



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