君に恋していいですか?
高鳴る鼓動
「はぁ…。」

仕事の合間、志信は休憩スペースでコーヒーを飲みながらため息をついた。

(卯月さん…どうしてるかな…。)

あれからなんとなく気まずいままで、顔を合わせる事も連絡もなく2週間が過ぎた。

(ただの同期なんて、こんなもんか…。)

部署もフロアも違う。

日中のほとんどを社外で過ごす薫とは、なかなか顔を合わせる事もない。

(卯月さんからは連絡なんてくれた事はないし…オレが誘わなかったら会う事もない…。)

もしかしたらもう会ってくれないのではないかと言う不安が、志信の脳裏を掠めた。

(会いたいって言ったら、また迷惑がられるのかな…。)

自分の事を“ただの同期”と思っているからこそ、一緒にいて笑ってくれるのだと思うと、どうしようもなく苦しくて、つらい。

(でも…会いたくなるんだよな…。)


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