飴とノイズと君の声
琳ちゃんさんは振り向き、驚いていた。


「...ごめんなさい。声かけちゃダメなのは分かってるんですけど...やっぱり、放っておけなくて」


私がそう言うと、琳ちゃんさんは辛そうに視線を逸らした。


「思っていることを、伝えてください。゙出ていげでも、何でもいいですから、琳ちゃんさんの気持ちを」


怖いけど、聞きたい。
いや、聞かなきゃって、思うんだ。


『...俺、自分でも分かんないよ』


琳ちゃんさんの声は、戸惑いでいっぱいだった。


『...ふーちゃんと、一緒にいると、やっぱ少し怖い。だからふーちゃんに離れててもらってたのに...それ、なのに...』


『一緒にいてほしい、なんて』
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