realize
「ありがとう…
今日一緒にいてくれたのがユリちゃんで、良かった。」
「…私も。雅春さんに出会えて良かった。」
不思議な気持ちだった。
今日初めて会った見知らぬ男性と、
3時間一緒に過ごしただけなのに、
それは強烈に自分の中に印象を残していた。
”出会えて良かった”
そんな気持ちになるとは、
思ってもいなかった。
それは私に言葉では表せないくらいの感情をもたらしていた。
離れた身体は外の冷たい風にさらされていたけれど
抱き合う前より寒いと感じることはなかった。