ピエロ
気がついたら放課後だった。
なんとなく芽生えた嫌な感情を
自分の中で呑み込みきれないまま。
そんな中でニコと一緒に帰るなんて
無理だった。
ニコが待ち合わせ場所に来る前に
何も言わずに学校を出た。
なんとなく遠回りをしたくなって
うろうろしていたら、
見たことのない場所に出た。
道の向こうには森がある。
それをぼーっと見つめていると、
誰かの声が聞こえた。
「……おや?
また誰かいるよ。今度は誰?
また街の子かな?
最近街の子をよく見かけるなぁ…」