恋はしょうがない。〜幸せな結婚式〜
「みんな、ありがとう…。本当に…、ありがとう…」
堰を切ったように溢れ出してきた真琴の涙に、一同は感動すると同時に焦ってしまう。
「あっ!ダメよ、先生…!」
「泣いたら、お化粧くずれちゃう!!」
すぐさま側にあったコットンで、一人の生徒が真琴の目元と頬をふき取ると、美容師がすかさず化粧を直してくれる。
「花嫁さんは、ニコニコ笑ってなきゃ!…ね?」
そう釘を刺されて、真琴が言われた通りニッコリと笑顔を作ると、女の子たちも安心したように笑いかけてくれた。
「さあ、そろそろ、予定していた時間だけど…」
「もう移動していいのかな?…確認してみようか…?」
と、有紀が携帯電話を取り出して、次の段階に入れるのか推し量っていたところで、被服室に一人の女子生徒が飛び込んできた。
「…た、大変なの!!古庄先生のこのズボン!丈が足りなくて、先生が穿くとチンチクリンなの…!!」
「えええぇ〜〜?!」
「なんで!?股下の長さ、測ってなかったの?!」
そこにいた皆が一斉に、悲鳴のような声を上げた。
「とにかく…!平沢先生っ!!何とかして…っ!」
「なんで、もっと早く持ってこないの?!」