もう一度…
「生霊だと思う………」


「「いき…りょう…?」」


(そう…生霊で間違いないだろう。
そうじゃなきゃ、説明がつかない。)



「生霊って〈生きてるのに幽霊になって呪っちゃう〉ってやつだよ…ね…?」とメイ。

「そのとおり。生霊は生きている人の怨霊で祟るものとされているけど、実際には怨み以外の理由でね、他の人に憑いてしまうこともあるの。
死の間際の人間の霊が生霊となって動き回ったりすることもあるし、気になる事があって親しい者や恋人に逢いに行ったりするということもあるの。

だから、さっきも言ったけど、
彼が生霊となって、ミカのそばにいたのは〈心配だ、そばに居たい〉っていう気持ちがそうさせたんだと思う。」



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