もう一度…
そして、私たちは電車に乗り換えた。
電車に乗っても、神崎さんの話は続いた。

私が、しつこく聞いたから。

「俺たちの話を聞いても、君は楽しくなんかないだろう?本当に変わったやつだな…

ふぅ…
そして、シオンが誓約書を書いてすぐ、
仁科家は結案町を離れた。

それから2年くらいあとかな…
シオンの母親が亡くなったと知らされたのは。

その時からシオンとは、仁科家とは全く会ってないし、
連絡も取っていないんだ…」


神崎さんは、少し悲しそうだった……



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