明日はきっと晴れるから
そうだ……私はここが大好きだった。
本が好き過ぎて、一緒に遊ぶ友達がいなかったけど、そんなこと気にしていなかった。
本を読みたい。
物語の世界にどっぷりと浸りたい。
そんな素直な感情のままに、あの頃の私は毎日楽しく生きていた。
子供図書館の中には、小さな幼児を連れた若いお母さんたちのグループがいた。
子供のための絵本を借りに来たのかな。
この図書館は幼児から中学生向けの本を置いている。
蔵書量としては小学生向けの本が多かった気がするけど、館内には小学生も中学生もいなかった。
今は平日で学校に行っている時間だから、当たり前のことだけど。
貸し出しカウンターを見ると、中年の女性司書と若い女性司書のふたりが座って、こっちを見ていた。
中年の方の司書さんが立ち上がり、カウンターを出て近寄ってくる。
「あなた達、高校生さんかな?
この図書館には中学生向けの本までしか置いてないのよ。
見かけない制服だけど、どこの高校?
今日は学校はどうしたの?」
「あの、えっと……」