明日はきっと晴れるから
驚いた後は嬉しくて、何度も何度もうなずいた。
今も本が大好きなこと。
学校の図書室や今住んでいる市の図書館も好きだし、お小遣いのほとんどが本の購入代金に消えていること。
それらを話すと、司書さんは嬉しそうに笑ってくれた。
その後は、
「懐かしいでしょ? ゆっくりして行ってね」
そう言ってもらえて、結城くんとふたりで本棚の間をゆっくりと歩いた。
小学生向けの物語が置いてある本棚の前で立ち止まり、一つ一つの背表紙を眺める。
若草物語、トムソーヤの冒険、十五少年漂流記、お化けのコロン、春風さんのとんがり帽子……。
あの時に読んだ本が、数冊置いてあった。
その背表紙は記憶の中にある本より、日焼けしてくたびれた感じがする。
長い年月ずっとここにいて、私が会いに来るのを待っていてくれたような気がして、嬉しくなった。
これも読んだ本だ。
あっ、これも、この本も……。
本のストーリーと共に、想い出が蘇る。
背表紙に指を触れながら、あの時にどんな気持ちでページをめくったのかを思い出していた。