私のダーリン

嫉妬

上半身裸の隼。
ベットにミネラルウォーターを、
持って
一口飲むと私に差し出した。

「ありがと。」

私の横に座り

「なぁ。あの男だれ?」
「うん…。同じ会社に就職が決まった人で、町田君。って言うの。話してても
あんなに強引な人じゃないんだけど。」

「あいつ、お前のこと好きなんだな…。
いいか。絶対、あいつと二人になるな。
あぶねぇから。」
「うん…。わかった。だけど、まだ、これからも研修で会う機会があるし…。」

「和香が就職する会社って?」
「あっ…。デスクにパンフあるよ。」
立ち上がり、
手に取る隼。
「ここか。確かこの会社ホテル経営してて、和香…。ブライダル部門?」
「うん。いずれは、プランナーに
なれたらって思ってる。」
「そっか。」
「皆んなの笑顔をみたい。って言うか…
幸せそうな笑顔?見てる自分も幸せに
なれる…って」
「和香、きっとなれる。頑張れ。でも、
お前を笑顔にするのは、俺の役目だからなぁ。」そんなことをさらっと言ってしまう。
私の王子さま。
「うん…ありがと。頑張るね。」
綺麗な指先で私の髪をすくい、
長い睫毛の瞳で私を見下ろし
熱を持つ甘い唇が
重なる。
「そんな顔するなよ…。また、欲しくなる。」
「だって…。」隼の言葉に応えるように
そっと首に腕を回す。
もっと、もっと、今度は私から
重ねた唇。
「煽ったな…。だめだ。無理…」
私の上に覆いかぶさる隼。
「好きよ…。しゅ…あっ」
そのまま、また、
二人の時間。
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