嫌なアイツ




海莉の部屋に行くと海莉はベットに入りもう寝てた。


幸せそうな顔…


私は海莉の顔をずっと観てた。

そして海莉が描いてた絵を観て…



海莉は絵描きさんに成りたかったのに私が師範に成ってしまったから自分は絵描きに成りたい!と言えず同じ師範に成った。


姉として妹がなにをしたいのか?知ってたくせに母に私は言わなかった…


私はあの時の事を今でも忘れてない…


海莉に…

海莉から…


【愛莉ちゃんは卑怯だ!】

と言われた言葉を…



【私のなりたい事を知ってて知らない振りをした愛莉ちゃんは最低で本当に卑怯だよ!】

海莉が泣いて私に言った言葉…



胸が痛かった…



あの時の私は母になにも言えなかった。
自分がまだ未熟な人間で廻りから色んな事を言われるのが比べられるのが嫌で…

海莉の事なんて正直眼中に無かった…



色んな事があって今私達は一緒に居るけど…

過去を逆上れば私は海莉のやりたい事をやらせてあげれば良かったのかな?

と後悔する事がある



過去があるから今がある。

それは十分に解ってる事なのに…

この部屋に来ると…

家でも海莉の部屋に入ると…



私は後悔する…





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