嫌なアイツ




ずっと眺めてると…



ドアのノックする音がし中に翼さんがカイザーとジュリアを連れ部屋の中に入って来た。


「兄貴の部屋は凄いでしょ?空や雲、日の出に星や月なんかも飾って森林や景色風景の写真とかもあるんですよ!」

翼さんはそういい違う本棚を開け私に一冊のアルバムを手渡して来た。



私は差し出されたアルバムを受け取り中を観ると翼さんの言ってた通り風景や景色、森林や花、空や雲、月に星の写真が所狭しと貼ってあった。



「これはみんな兄貴が自分で撮った写真なんだよ。兄貴はカメラを持って休みの度に何処かに出掛けては写真を撮り現像も自分でして気に入った物はあぁやって引き延ばし額に入れて飾ってたんだよ。飾ってある写真は兄貴のお気にって言う事なんだよ。」


翼さんは笑顔で私に説明をしてくれた。



翔のお気に入りの写真…


やっぱりそうだったんだね。



翔が引き延ばし飾ってある写真は私も気に入り欲しいな…

そう思ってると…



「愛莉ちゃん?この額縁、家に持って帰って飾るといいと思うよ!」


翼さんはそう言いながら額縁を外し飾ってあった3個の額縁を『はい。』と言い私に手渡した。



勝手に持って帰っていいの?

私は思った。




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