嫌なアイツ
この人達は一体なに物なの?
私はそれしか思い付かなかった…
饗庭さんはパッシングと言うのをこちらに向けて打って来たと同時に発進させるアイツの車。
饗庭さんの後に付き外に出て海岸線の道路を走った。
30分くらい走った所に一軒のレストラン風のお店の駐車場に饗庭さんの車が入って行ったのでその後に付いて入って行き隣りに駐車した。
車を降り…
「翔!相変わらずいいエンジン音してんな!凄く低音で響くよ!」
と饗庭さんが言うとアイツも…
『由良のエンジン音もいい音だよ!由良がどこに居るか?直ぐに解るからな!』
と返事をしたアイツ
私は海莉に近付いて海莉の耳元で車の中で饗庭さんと何を?話してたのか?訊いてみた。
海莉は普通に世間話とだけ答えた。
『愛莉さん!海莉ちゃん!中に入りますよ?』
アイツの言葉に不覚にも私は海莉と一緒に《はぁ~い!》と返事をして後を付いて行ってしまった…
お店の中に入ると…
照明が凄く綺麗で…
テーブルには蝋燭の火が灯り…
オレンジをベースにした部屋だった。
なんか?
暖かみの感じるお店
素直に思った。