貴方に会えたから。



「とりあえずここのベンチに座ろう。




俺な、本当は入学した時から奈々のこと好きだったんだ。


告白しようかとも迷った。


だけどしなかった。


その理由、それはな、俺は普通の人とは違う。


そのことがあるばっかりにバスケもやめた。


奈々になんでやめたのか聞かれた時あっだろ?


俺は嫌いになった、そう答えた。


でも、本当は違う。


俺はバスケを嫌いになるわけない。


バスケ部をやめると決めたことは身をきる思いだった。


< 37 / 106 >

この作品をシェア

pagetop