傷む彼女と、痛まない僕。
残酷な彼女。



 高校生になって2度目の春が来た。

 クラス替えがあって、新学期が始まって。

 始業式が終わった帰り道、道端で地団駄を踏む女のコがいた。

 同じ学校の制服。

 良く見ると、同じクラスにいたコ。

 ・・・吉野さんって名前だったかな。

 目を凝らして更に良く見てみると、吉野さんは地団駄を踏んでいるわけではなく、足踏みをしているわけでもなく、アリの行列を悉く踏み潰していた。
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