世界を守れそうな6人

「先輩……海に行きたかったと言ったのはそう言う事だったんですね」

「私、もっと古瀬先輩はしっかりした方だと思っていました」

「そうだよね。ユズは水着の女の子が好きだもんね」

「柚太、君は本当にけしからん男だ」


次々に飛び交う言葉を柚太は必死に否定しだす。


「ち、違っ!　海の方が夏だ、っていう実感が湧くからであって……
佐和、確かに水着姿は似合う子ならば好きだ。でもその言い方は誤解を招く。
それから郁人……お前にだけはそれを言われたくねえ!!　この失神野郎が!」


その言葉を皮切りに柚太と郁人の口喧嘩の火ぶたが切って落とされた。

それを止めようとする佐和と咲、隅で怯える里緒を近いような遠いような距離から眺める部屋の住人である3人。