世界を守れそうな6人
「ワタシも今来たばかりだから良いけど、本来ならば誰よりも先に来ていなければならないよ? 古瀬柚太(ゆうた)会長さん?」

「あー、それはそうですね。真山(まやま)佐和副会長サン」


あはは、と佐和が笑う。2人きりの生徒会長室でその声は妙に大きく響いた。


「ユズが会長に任命されたのも驚いたけれど、ワタシを副会長に任命しちゃう事にも驚いたよ」

「だって幼馴染のお前くらいだったから。気軽に頼めそうで尚且つ引き受けてくれそうなの。
……とっととやるか。遅いと遅いでうるさく言われるし。それに少しでも春休み満喫したいからな」


適当にピックアップした生徒会役員候補のリストを眺めながら、

2人はこの人が良いこの人は嫌だと話し合いを進めた。

柚太や佐和の外見の好みも時には含みながら。悩みに悩み続けて早2時間。
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