世界を守れそうな6人
ああ、と言わんばかりに納得した佐和と蛍人はそれぞれ持っていた物をずいっと柚太に差し出す。


「何だよ」

「本当にこの会長さんは失礼発言ばかりするよね。折角持ってきてあげたって言うのに」

「全くです。……まだ何も食べていないんでしょう? 食べて下さい。先輩」


思わぬ行動に柚太は戸惑いを覚えた。だが2人のその優しさが妙に嬉しく感じた柚太は、

ラップに包まれたおにぎり、そしてメロンを受け取った。


「……ありがと」

「どういたしまして。フリータイムが終わる前に早く食べなさいよ?」

「ああ」
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