世界を守れそうな6人
「高校生として乗れるのは今日が最後なんだからさ。行っておいでって」

「んー……そう言われちゃうと、行きたくなっちゃう。でも」

「だから、さっきから言っているじゃないか。僕は気にしなくて良いって。
少し休めば痛いのも少しは楽になると思うし。ね?　その間、佐和ちゃん達が暇で仕方ないでしょ?」


無理にでも郁人は佐和達を急流すべりに向かわせようと必死になる。

今はどうしても1人にして欲しいと言うのが彼の願いであった。気持ちを落ち着かせる為にも。


「本当に、少し休めば大丈夫?」

「平気だって。佐和ちゃんは心配性だなぁ……僕はちゃんと近くのベンチで待っているから」


未だに不安そうにする佐和。でも急流すべりは自分が1番楽しみにしていた物。

どっちも捨てる事が出来ず、悩みに悩んだ結果。

郁人の言葉を信じて柚太と共に急流すべりに行く事を選択した。
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