世界を守れそうな6人
郁人はキチンと告白をしたのか。そしてその結果はどうなったのか。

里緒はそれだけを知りたいと言うのに、だ。佐和に直接聞くと言う手もあると言えばある。

だがしかし、それではあまり意味はないと考える里緒は意地でも聞かないつもりである。


「んー……郁ちゃん、気を遣ったのかな?」

「佐和さん、それってどういう……?」

「どうせバレちゃうから言っちゃうね。
郁ちゃん、昨日思いつめたような表情でいきなり何処かに行っちゃったかと思えば、
変なふうに転んで足をねんざしちゃったの。
だから皆に心配かけないようにそっと置いて行ったのかなあ……って」

「え、渡会先輩大丈夫なんですか!?」

「……チッ!　フラれたか」


佐和が咲達に昨日あった出来事を説明すれば、咲は郁人を心配し、

里緒は何故か小声で舌打ちをしながら勝手に佐和に告白してフラれたと勘違いをする。
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