バラバラスクリプト
未完成なミカン
連なる橙色
すぐに崩れて
叩かれ
涙が滲む
青みの残る
君は残され
置いてきぼり
一人きり
まだまだ緑の君
それは見るからに
避けられがちな
そんな姿
最後に橙色の服を
脱いだ君へ
甘いのも
苦いのも
すっぱいのも
水っぽいのも
それは君の味
甘そうだったのに
意外に苦みがあったり
未完成なミカンを
口に含む
君を知った気がしたよ