アリスには赤い薔薇を 猫には白兎の首を



「なんであなたは
【迷い人】とか
【夢追い人】とか
知ってるんですか?」



私は今の今まで
わからなかった
ことなのに。



猫はう~んと
一拍おいてから
口を開いた。



「君ー…
アリスに会って、

頭の中から
知識がわいてきた


さっきまで
知らなかったこと


知ってたことに
なってる」




「………」




「それと同時に
もとの記憶も
少し戻った


誰かと話してた
僕の記憶」



アリスはそれは
誰とは聞かなかった。


そのかわり
指に髪の毛を
くるくる巻きつけ
枝毛を探す
ふりをする。



「多分、僕の
記憶の鍵を握る
のはアリス



君なんだよ」





< 21 / 47 >

この作品をシェア

pagetop