横顔の君
裏切り




(なんだろう?)



ある時、LINEに新たな友達というのが表示された。
名前は『まどか』
誰だろう?
もしかして、業者?


削除しようかどうしようかと悩んでいたら、そのまどかからトークが届いた。



『間違ってたらごめんなさい。
紗代って、もしかしたら、吉村紗代さんですか?』



相手は私のことを知っている。
一体、誰なんだろう?



『そうですけど、あなたは?』

恐る恐るトークを送った。



『やっぱり?
私、小野寺まどか!
もしかしてもう忘れちゃった?
高2の時に引っ越したまどかだよ。』



(えっ!まどか?)



そう言われたら、急に笑顔のまどかの顔が頭に浮かんだ。
同じ中学で、中2の時に同じクラスになって、それ以来、けっこう仲良くしてたんだけど、彼女は高2の時に引っ越してしまった。
その後、たまに手紙や電話で連絡をしてたものの、そのうちに自然消滅して、連絡先もわからなくなっていた。




『まどか!懐かしいね!
急にどうしたの?』

『久しぶりだね!
実はね、今まで使ってたガラケーが壊れちゃって…なんだかあと何年かしたらガラケーは生産中止になるし、これからはやっぱりスマホですよって勧められてね。
まぁ、確かに周りは皆スマホだし、もう仕方ないかなぁって思って機種変したんだ。
それで、LINEもやってみたんだけど、そしたら急にあんたの名前が出て来て…』

『そうだったんだ。
もしかして、まだ私の携帯番号、登録してくれてたの?』

『うん、してた。住所もね。
でも、もうずいぶん前の番号だし、もうきっとメアドも番号も変わってるだろうなって思ってた。』

『変わって…あ、そういえばメアドは変わったけど、番号はあの時から変わってないよ。』

『ねぇ、今からちょっと電話掛けて良い?
スマホ、文字が打ちにくい。』

『もちろん!』

私はちょっとドキドキしながら、まどかからの電話を待った。
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