男嫌いな私が好きになるわけない!
「萌花ちゃん!」
「え?」
教室から走って来た人は…
「岸本くん!?何で?」
岸本くんでした。
「萌花ちゃんって、まだ弁当食べてないよね?」
「う、うん。」
「実は、俺も食べてなくて。いっしょに食べない?」
「何で食べてなかったの?」
私はそう聞くと、岸本くんはクスッと笑って
「ちょーっと事情があってね。で、俺も萌花ちゃんといっしょにいいですか?先生?」
先生は少し考えていたけど、私がOKを出したのでいっしょに食べることになりました。
別に、岸本くんと食べたって何の問題もないし…それに、1人は寂しいからね。
「じゃ、バイバーイ、先生」
…少し岸本くんが嬉しそうなのは気のせいだろうか。
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