嫌いじゃない。
皆が一斉に大騒ぎする。



「キャーーー!なになに知り合いー?」




「どういう関係?!」



「幼なじみ」



二人が口を揃えて言った。



杏ちゃん……ねぇ。



「付き合ってるんじゃないのー?!」



「そ、それはないよー!」



何噛んでんの。あたふたしちゃってさ。



別にどうだっていいんだけど。




「杏ちゃん昨日は楽しかったね!」



「私もー!前みたいにはる君と、いっぱい遊べて楽しかった!」



「また家においでよ。」



彼女でもないのに、そんな簡単に家によんじゃうんだ。


いや、幼なじみだったならそれが普通なのか?


「じゃ、またあとでね!杏ちゃん。瑞穂先輩」



なに嬉しそうな顔しちゃってんだよ。



私はついでか。



あーー。なんだこのモヤモヤは。気持ち悪。




「瑞穂ちゃんフられてやんのー!」



「俺が慰めてあげようかー?」



うるさい。マジでキモイんだよ。
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