音ちゃんにお任せ
音ちゃんの気がかり

隣の席の・・・




高校2年生。
下級生も入り、少し気が引き締まるころ。



私、綾瀬音には気になっている人がいるのです。




(今日も遅刻・・・)




隣の席の、一ノ瀬瑞己くん。
もう学校が始まって2週間たっているというのに、今まで一度も朝のHRに間に合ったためしがありません。


真面目、優等生という言葉がぴったりの私は、他人事ながら気が気ではないのです。




かけているメガネをくいっとあげチラリと横を見る。
先生の声が響く中、空席が目立ちます。




窓際の席の前から3番目。
そんな中途半端な場所だからこそ、その空席は存在感をさらに引き立たせているのかも。




チラリと隣の席を通り越して窓から外を見下ろしてみると、校門のあたりに人影を見つけた。





あ・・・、あれは!
噂をすればの一ノ瀬くんです。






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