音ちゃんにお任せ
さよなら音ちゃん

報せ






一ノ瀬くんの帰りを、今か今かと待っているのです。





冬深ちゃんは琴心ちゃんを2階で寝かしつけに行っています。
時間はもう9時を回っています。


本当ならば、もう私は一ノ瀬家を出ている時間なのですが・・・。
こうしてまだ居座ってしまっているのです。


結斗くんは、部活後お友達の家に遊びに行くと連絡がありました。
ですが、そろそろ帰ってくると思います。


そして、一ノ瀬くんはまだ帰って来られないのです。


昼過ぎに出て行かれて今まで。




もしかしたら・・・。



そんな予感がよぎる。
結斗くんに教えてもらった、ヤキモチという気持ち。




今は、知りたくなかったと思ってしまいます。




ドロドロとした感情が、醜く思えて。
こんな自分が大嫌いになってしまいそうです。



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