音ちゃんにお任せ



私は、一ノ瀬くんの家の前にいた。




チャイムを押すでもなくただその家を見上げる。
何度も、何度も、ここに通った。




たった3ヶ月くらいの短い間だったけど。
とても、濃い貴重な時間だった。





無邪気で可愛い琴心ちゃんがいて。
そう。
きっかけは、琴心ちゃんとの出会いからでした。




年の割にしっかりしている冬深ちゃん。
女子トークをたくさんしてもらいました。



大人びた明るい結斗くん。
ドキドキさせられたこともありましたが、とても頼りになる男の子でした。




クールで、一匹狼それでも本当は優しい優しい一ノ瀬くん。
大好きです。
たくさん助けられました。



たくさん。
たくさん。
初めてをくれました。





たくさん、迷惑をかけました。
それでも私は、あなたが大好きです。





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