音ちゃんにお任せ



でもいいんです。
気持ちを切り替えるには、いい機会だったかもしれません。



私には、ちゃんと告白をし直す勇気も、返事を聞く勇気もありませんでした。
会う事すら、できなかったんですから。




すぐにオーナーに連絡をし、辞める旨を伝えました。
そして、しばらくは言わないでほしいと添えて。


我儘は承知でしたが。
会ってしまえば決心が鈍るかもしれません。



一ノ瀬くんが、会いに来るなんてありえないことですが。
少し、夢を見たかったのかもしれません。

傷つきたくなかったのかも。


知ったうえで、会いに来てくださらなければ、私の存在がその程度だったと思い知らされる気がして。



つくづく情けないです。
醜いです。

卑怯者です。




学校も、こちらに少しでも近い学校に編入することが出来ました。
未江ちゃんにはメールでこちらに来てから知らせました。


とても驚かれ、すぐにかかってきた電話では泣かれてしまいました。
私も、未江ちゃんと離れるのはとても寂しくて、しばらく一緒に泣きました。





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