【完】私が恋したプリンス*
彼に歩み寄り、静かに聞く。
コクン──
彼は泣きそうになりながらも、静かに頷いた。
「…ありがとう」
そんな優人に、私はこんな言葉しか返せない。
けれど、優人の告白が嬉しく感じたのは事実だった。
「うん…俺もう行く」
そして優人はギャラリーを睨みながら1人トボトボと帰っていった。
睨まれたギャラリーはみんな頬を赤く染めて漠然としている。
そんな状況を見て、私は幼馴染みでもあり王子様でもある彼の凄さを改めて実感した。