【完】私が恋したプリンス*


でも、私は逃げないと決めていた。

だから、逃げない。

それに、



「散々巻き込んでおいて、私達には関係無いとか無しですよ」



私達2人の気持ちを伝えれば、淳平先輩はしかめっ面で少し涙を堪えているようにも見える。



王子様達はなにも答えず、ただ、優しく微笑んだ。

なにも答えなかったけれど、その笑顔は了承したものだった。



「「これからもよろしくお願いします!」」



だから私達は大きな声で挨拶をした。

< 205 / 307 >

この作品をシェア

pagetop