フルート吹きの魔法使い

パーティの時間が迫り、るりはフルートを片手に持って椅子に座り待機している。
扉をノックする音が聞こえ、声をかけるとフランが扉を開けた。


「おまたせ・・・・・あ・・・・」


フランはそこから声が出ず、るりをただ見つめている。

「どうしたの?へ、・・・変?」

イメージと違った?
ちょっと化粧濃かったかな。

「い・・・いや。ごめん。少し見惚れてた。その・・・こんなに変わると思ってなかった・・」

変わってる?

るりは頬に手を当てて確認する。

「そんなに変わった?少し化粧が濃いけど、ただ髪を纏めてるだけだよ」

「凄く美しいよ・・・。出来れば他の者に見せたくないくらい。私だけがずっと見ていたいくらいだ」
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