ヤンキー?なにそれ、美味しいの?
苺花は、安達くんの隣に一緒にしゃがみこんだ。
「安達くんの友達だと思ったんだよ〜、それに困ってたみたいだったし…。
ってあれ?お友達との約束って言ってたのに」
ここで、待ち合わせだって言ってたような?
あれ、だけど、安達くん、復讐…?あれ?
ポツポツと思い出される矛盾した情報に、苺花は少し首を傾げた。
「…安達くん、今の人達と喧嘩してるの?」
「あ?」
地面に置かれた屋台の食べ物を見ていた安達くんは、視線だけを苺花に合わせた。
「なんかね、復讐って言ってたの。あとね、苺花のこと餌って言ってた!」
「復讐?…お前が、餌…?」
安達くんは、眉間に皺を寄せて苺花を見る。
「うん、安達くん、人食べないのにね?変な例えだよね!」
苺花は安達くんの眉間をツンと押してにっこり笑う。
「苺花、そういうこと分かんないけど、
でもやっぱ安達くん強いねっ、かっこいいねっ!」