ヤンキー?なにそれ、美味しいの?

#7 姫、狼さんの過去を知る

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カランカラン…

小気味よい下駄の音を響かせて、上機嫌で歩く。


今日は夏祭りの日。

地域では有名な大きな花火大会が行われて、苺花は浴衣に身を包み、集合場所へと進む。


「あ、苺花!可愛い〜似合ってるじゃん」


お祭りの会場からは少し離れた公園で、いおちゃんと待ち合わせ。

上品に、小さく手を振るいおちゃんは、

紫色に白のお花が大きくデザインされた浴衣を着ていて、
いつもに増して大人っぽく見えた。


「いおちゃん、綺麗すぎ…」


大人っぽく低い位置でまとめられた髪には、上品な白色の髪飾り。

綺麗すぎるいおちゃんを、苺花は、見惚れるようにじっと見つめた。


「ばか、何言ってんの、苺花には負けるよ」


優しく、こつんとおでこに触れられて、苺花は自分の浴衣に目を落とした。


「…可愛すぎたかな。」

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