ヤンキー?なにそれ、美味しいの?

思いのほか大きかったその声に、安達くんは、驚いたように苺花を見つめた。


「…なんだよ」


ため息をつきながらそう言い、離れていく安達くんを目だけで見つめる。


「…あ、あの、」


ぐるぐると回る、明らかに正常では無い頭で、苺花はよく分からないまま一生懸命叫んでいた。


「苺花は、安達くんのことが好きだから!!
安達くんは苺花のこと好きじゃないかもだけど、それでも大好きだから!!

っ…だからっ…。」


そこまで言って、苺花は突然怖くなる。

安達くんは、重い、と言った。


なのに、こんな風に縋るのは、苺花のわがままで、安達くんにとって迷惑でしかない。


「…っ、ごめん、ごめんなさい…!!」


不安定だった苺花はそう言って、開けっ放しにされていた屋上から、ふらふらの足で逃げ出した。
< 174 / 215 >

この作品をシェア

pagetop