ヤンキー?なにそれ、美味しいの?
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貸切状態の教室、どころか、体育祭の日に校内に居る人なんてきっといないから、
貸切状態の学校で、苺花たちはお昼を食べる。


「あ、今日もまた気合い入ってるね?」

「体育祭だから…お母さんやる気出しちゃって。」


綺麗に彩られたお弁当を見て苦笑する。


「凄いよね…尊敬するよ」

「あはは、これ、いおちゃん食べる?」


大きな唐揚げを選んで差し出すと、いおちゃんは首を振って受け取りを拒否した。


「だめだよ、苺花のために作ったんだから!それに、最近全然食べてないでしょ?」


そう言われて、苺花はいおちゃんと目を合わせる。

さっきまでニコニコ笑っていたいおちゃんはいつの間にか、真剣な顔で苺花を見つめていた。


「そんなこと。」

「あるよ、気付いてるか分かんないけど、見て分かるくらい痩せてるからね?」


いおちゃんに言われて苺花は自分の頬を両手で押さえた。

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