ヤンキー?なにそれ、美味しいの?
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「きゃあああ!!!」


喜びの歓声が湧く中、安達くんは、クラスメートとは離れた位置で肩で息をして立ち止まる。


「安達くんっ!!!」


駆け寄ろうとした苺花よりも先に、


「わあああ、凄いよ!!!」

「安達くん、めっちゃ足速いんだね!」

「ほんっとにすげえ!!!」


クラスメート達が、安達に駆け寄った。


「先越されたね」


その様子を、ポカンと眺める苺花に、いおちゃんはトンと肩を叩く。


「…うん、」


寂しいような、嬉しいような。

だけど、突然訪れた望んでいた光景に、

苺花は笑顔で体育祭を終えることができた。

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