ヤンキー?なにそれ、美味しいの?
「それで、なにしにきたんだよ?」
そう言われて、ここに来た理由を探す。
・・・なんだっけ??
しばらくポクポクと一休さんのように考えて考えて考えて…。
「あっ…安達くんと仲直りしに来たんだった!」
そう呟いて、隣でグラウンドを見下ろす彼に向き直る。
「あの日は、ごめんなさい!」
ぺこりと頭を下げると、安達くんは驚いたように苺花を見た。
「苺花、なにか怒らせることをしてしまって。それがなにかはまだ分かんないけど、ごめんなさい!!」
「…理由わかんねーのに謝るんだ。」
安達くんの声が冷たく聞こえて、苺花はまた小さく謝る。
「理由は!見つけます!えっ…と。苺花がばかすぎるから?うざいとか、うるさいとか。うーーーん…。」
突然、独り言のように悩む苺花の頭に大きな手が触れた。
イタズラスイッチが入った時以外、決して触れようとしなかったのに。
一瞬だったけど、安達くんは苺花の頭を、確かに触った。
…すごく優しく。