夏休みの勲章
パパとおじさんが話をしている内に、いっぱいの木が積まれた工場をとおり過ぎた。


お爺ちゃん家からは山がとおくに見えたのに、今は目の前に山がある。


一回だけ右に曲がって、少し行ったら左の細道にトラックは入っていった。


トラックの両脇には、半透明なビニールのお家がならんでる。


「パパ、このビニールのお家はなに?」


「そっか、真吾は見た事が無いもんな。このビニールの中で、葡萄を作ってるんだよ。」
< 33 / 100 >

この作品をシェア

pagetop