【完】わたしの恋のキューピッド
夏休みが終わったばっかりだけど、
今日も早い時間からバスケ部の朝練はある。

もちろん、
夏休み中も何度か部活はあったけど、
朝練が終わったらすぐ家に帰れる夏休みと、
朝練が終わった後も学校がある平日とは比べ物にならない。


マネージャーだから部員ほどの運動はあまりしないけど、
これでも結構大変なんだ。

だけど、私は部活は好きだ、
バスケは見るのもやるのも好きだし。

何より真司が大好きなスポーツだ、
嫌いなわけない。


だから部活が好きな理由には真司が部員だから、
というのもある。

いや、むしろそっちのが大きいかも・・・


そんなことを考えていると、
いつの間にやら朝練は終わっていて
真司がこっちに駆け寄ってきた。


「真司おつかれ!」

言いながらタオルを渡すと、
真司は素直に受け取る。


「ありがと・・・!
・・・ハァ!やっぱ朝の運動は気持ちいなぁ!」


真司は顔を拭き終えると
必ずこのセリフを言う。


「飽きないねぇ~・・・」


「だって楽しいじゃんか!」


そっちの意味じゃないって・・・


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