【完】わたしの恋のキューピッド
「あ・・・あの・・・。
ごめんなさい!覗いちゃって!も、もう、帰りますから・・・!」

優木さんは今にも泣きそうな顔をして
そのまま走り去っていった・・・。


「優木さん!待って!これは!!」

必死な声を上げ真司は立ち上がり、走りだした。
しかしその直後、真司は急にピタリと立ち止まった。

「あ、あの・・・。
美雪・・・その・・・気持ちはうれし―――」

「真司!!」


「・・・!?」


「早く追いかけてあげな?急がないと!!
私のことは・・・いいから・・・!」

「う、うん!ありがと・・・!!」

真司はそう言い残すと流石は運動部、
すごいスピードで走って行った、
優木さんを追いかけて・・・。


告白の言葉を言ってなくても、
告白の返事を聞かなくてもわかるよ



< 117 / 135 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop